名称ミノカンノンジヤマコフンシュツドヒン
種別・種目岐阜県重要文化財 考古資料
員 数25点(方格規矩四神鏡1面、重圏文鏡1面、ガラス小玉18点

美濃観音寺山古墳

長良川右岸の標高155メートルの観音寺山山頂に位置した。全長20.5メートル、後方部長13.5メートル、くびれ部幅10メートルの前方後方型墳丘墓である。埋葬主体部は全長4.1メートル、幅約1メートル、深さ約0.8メートルの墓壙内に組合式木棺が採用された。出土遺物は、方格規矩鏡1面、小型.製鏡1面、勾玉(翡翠製)2点、水晶小玉3点、ガラス小玉18点が出土している。

方格規矩四神鏡

(破砕鏡、一部欠損)
径23.6センチメートル。外区文様帯には、流雲文、櫛歯文が施されている。内区の外圏には銘帯を有し、規矩文であるTLV文があり、各辺のT両側に2個計八乳があり、坐文は連弧文坐である。四神文は青龍・朱雀・白虎・玄武が施され、その他に日月像、一角長尾獣、鹿、鳳等が施される。方格内には十二支銘を小乳の間に配している。紐座は四葉座である。
銘文
「王氏昭意.夷服、多賀新家人民息、湖虜殄滅天下復、風雨時節五穀熟、官位尊蒙禄食、千秋万年受大福、長保二親子孫力、傅告後世楽母極」

重圏文鏡

(完形)
径9.5センチメートル外縁は平縁で、重圏内に綾杉文、櫛歯文が施されている。乳は四個施され、各々三方に尾が伸びており、四神文を表しているものと考えられる。

玉類

勾玉は長さ2.1センチメートル、重さ4.1グラムのものと、長さ1.45センチメートル、重さ2.0グラムのものがあり、いずれも翡翠製である。2点とも埋葬主体部の東部左側に埋納されていたと推定される。水晶小玉は最大径6.14ミリメートル、6.49ミリメートル、7.36ミリメートルの3点で、いずれも算盤玉形である。ガラス小玉は18点出土しており、最大径4.01ミリメートルから6.23ミリメートルで、色はコバルトブルーである。

 
方格規矩四神鏡
重圏文鏡
 
玉類
 

カテゴリー

お問い合わせ

教育委員会人づくり文化課

電話:
0575-35-2711
閲覧履歴