小坂家住宅の写真
国指定 | 重要文化財 |
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種別 | 建造物 |
名称 | コサカケジュウタク |
時代・員数 | |
指定年月日 | 昭和54年2月3日 |
美濃市内には江戸時代に建てられた民家が十数軒現存している。その中で代表的なものが小坂良治家である。
昭和58年、半解体修理が行なわれ、その結果、主屋入口に打ちつけられた祈祷札の一番古いものが安永2年(1773年)であり、主屋背後の酒倉の二階柱の安永元年(1772年)の墨書、製麹室の屋根瓦の明和9年(安永元年)の箆書(へらがき)などにより、その頃の建築と推定された。
うだつ造りの代表的な民家で、主屋は間口六間、奥行八間半、うだつは両妻と中央(現在は表側棟際を残すだけ)の3本あり、屋根は前面に起り(むくり)をもつ美しい姿で、桟瓦葺の珍しい形式。江戸時代から続く酒屋の店構えもよく保存され、美濃地方商家の代表的遺例として、昭和54年2月、国の重要文化財に指定された。
この建物は、明治初年の小坂家再興の時に修理改造され、その時に内部が吹き抜けとなり、二階には見張り間が設けられ、さらに明治20年頃に大改造し、二階座敷等を設けてほぼ現在の姿となった。