来春に小中学校を卒業する児童生徒が、式で受け取る卒業証書となる和紙を、自らの手ですく作業を美濃和紙の里会館で行っています。
美濃市では、伝統産業である美濃和紙への理解を深め、親しみを持つことを目的に、平成13年度から市内にある全ての小中学校で自分のすいた和紙を卒業証書としています。
この日は、中有知小学校6年生44名が、卒業証書づくりに挑戦。児童たちは、同会館職員の手ほどきを受けながら、和紙の原料を簀桁(すけた)とよばれる木の枠ですくい、前後左右に揺らしながらすく「流しすき」の技法で、美濃判(みのばん)と呼ばれる大きさの和紙をすき上げました。
その後児童は、自らがすいた和紙の中央に校章をかたどった薄い和紙を置き、その上に別に用意された薄い和紙を重ねあわせ、校章の透かし模様が入った厚みのある卒業証書となる和紙が出来上がりました。
児童は「思った以上に簀桁が重く、動かすのが難しかったけど完成が楽しみ。」と笑顔で話しました。

卒業証書1

卒業証書2

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