楓谷ヤマモミジ樹林の写真
国指定 | 重要文化財 |
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種別 | 天然記念物 |
名称 | カエデダニヤマモミジジュリン |
時代・員数 | 90.3アール 1ヵ所 |
指定年月日 | 昭和5年11月19日 |
大矢田神社境内の楓谷は、ヤマモミジの巨木が多く、自然樹林をなすところとして国の天然記念物に指定された。
指定地域は神社本殿への登り口の石段から社殿東側一帯の谷川沿いの楓谷と称されている所で面積約90アール。この地域に至るまでの神社参道にもヤマモミジが多く、特に俳人各務支考の句碑のある「とぶとり」と通称されるところまでは、江戸時代から紅葉の名所として広く名を知られ、近来は観光地として錦織りなす秋ともなればおびただしい訪客である。
昭和5年の指定以来、約80年経ち、当時樹齢100年と推定されたものは50本近く数えられたが、その後枯損木や台風による風損木により年々老樹が減少している。しかし地元の人々により採取した苗木が年々植栽成長し、これがもう40年近い樹相をなしている
昭和51年9月の集中豪雨の災害で楓谷の樹相景観の一部が変貌したが、なお天王山麓一帯にヤマモミジの巨木が数多く自生林をなしている。