種別登録有形文化財
名称ナガラガワハツデンショホンカンホカハチケン
時代・員数明治・9件
登録日平成18年12月20日及び平成13年9月14日

長良川発電所は、現在の美濃市付近一帯に電灯電力を供給することを目的として明治43年2月に発電力4200キロワットの水力発電量で完成した。

最初に長良川の水力発電に着目しその企画調査を行ったのは、岐阜の事業家(旧岩村藩士)小林重正であった。明治31年に官庁の許可を得たものの日清戦争後の不況で着工に手間取り、当時の名古屋電灯株式会社が引き継ぎ15年の歳月をかけて完成した。発電された電気は約52キロも離れた名古屋市に送られ、当時開催中の関西共進会場内のイルミネーションを点灯し歴史の一頁を飾ったといわれている。

発電所本館は、赤煉瓦づくりの煉瓦造建築で、昭和56年の改修後、発電機建物は本館南側に離れて新築され、赤煉瓦タイル貼りになった。

湯ノ洞水路橋は、発電所の水槽に導かれるまでの4.9キロの導水路の途中に設けられた煉瓦造の水路橋である。水路橋の構造は長さ61メートル、幅約6メートルの煉瓦造5連アーチ構造となっている。煉瓦の積み方は、長手だけの段、小口だけの段と一段おきに積む、イギリス積みである。

日谷水路橋は発電所から水路を遡ってほどないところに位置する。構造は長さ約54メートル、幅約8メートルの鉄筋コンクリート造表面赤煉瓦貼仕上げの5連アーチ構造である。

長良川発電所

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