美濃手すき和紙は、伝統的な道具により職人が一枚ずつ作るため、均一な仕上がりの紙を作るには技と経験が求められます。
 美濃市は製紙産業が盛んであり、手すき和紙職人だけでなく、製紙会社も多く所在し、機械すきにより和紙を製造しています。
 
 機械すき和紙は、短網抄紙機、丸網抄紙機などの機械を使用し、紙すきの工程を機械化してすいた和紙です。作業効率を上げ、均一な仕上がりの紙を大量に作ることができます。

 原料には非木材繊維(楮、三椏、雁皮、マニラ麻、亜麻など)が使われます。繊維を加工する機械は長い刃を回転させ、繊維を短く切るのではなく引き離すことで、手すき和紙のような丈夫な紙作りが可能です。

 美濃手すき和紙の特徴である縦揺りに横揺りを加えたすき方も可能となっており、手すき和紙に近い光沢、風合い、強靭さが出せるようになっています。
 生産地・生産者、原料、製法など一定の認定基準を満たした和紙は、美濃和紙ブランド協同組合により「美濃機械すき和紙」として認定されます。

 

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