美濃手すき和紙は、ムラがなく薄くて丈夫であり、温かみのある味わいを持っています。
 生産地・生産者、原料、製法など一定の基準を満たした美濃の手すき和紙は、「美濃和紙」として国から伝統的工芸品に指定されています。
 美濃手すき和紙の基本的工程は、本美濃紙とほとんど同じです。ただし、原料は本美濃紙が茨城県大子町で育った大子那須こうぞのみを用いるのに対し、美濃手漉き和紙は、三椏(みつまた)や雁皮(がんぴ)も用いられることがあります。

機械乾燥
 美濃手すき和紙は、乾燥させるときに、鉄板乾燥機を用いることもあります。

美濃手すき和紙の種類
 美濃手すき和紙には、原料のみですき、加工を施さない生紙(きがみ)、乾燥する前に和紙に水をかけて水模様をつける落水紙(らくすいし)や、繊維を長めにちぎってすき入れる雲竜紙(うんりゅうし)など様々な種類があります。
 これらの和紙は、提灯行灯などの照明器具、うちわ、扇子、和傘や便箋など広く用いられます。 

 

(圧縮)手すき和紙写真2(検品) (JPG 180KB)

手すき和紙写真(紙見本) (JPG 47.1KB)

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