徳川家康公「采配(レプリカ)」の公開
徳川家康公「采配(レプリカ)」を公開します
美濃紙が全国に知られるようになったのは、この出来事があったからと言ってもいいことの一つに、徳川家康公の「采配」があります。
関ケ原の合戦の際に、家康公が軍勢を指揮する時に使用する「采配」を作るにあたり、その采配の紙を武儀郡御手洗村(現在の美濃市御手洗地区)の彦左衛門らに申し付けられたと言われます。合戦で勝利した家康公は、この吉例をもって采配の紙はもちろん、障子紙の御用も年々仰せ付けられることになりました。これにより、美濃紙は江戸幕府の「御用紙」となり、これを作る紙漉きは「御紙漉屋」を名乗ることを許され、諸役免除の証文を受けています。
この度、この徳川家康公「采配」を復元しました。采配の弊紙の紙は、文献を参考にできる限り当時と同じものを本美濃紙保存会により再現し、柄や金具部分、房にもこだわり、当時の美しい采配ができました。
この采配は2本制作し、現在公開中の美濃和紙の里会館 第1常設展示室と、采配を使った場所である関ケ原町での展示を予定しています。
この2つの采配の歴史的関係を感じ、ご覧いただければ幸いです。
この事業は、平成29年度岐阜県「世界に誇る遺産」保存・活用促進補助金を受けています。