美濃市では、平成20年11月4日に施行された「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」(通称:歴史まちづくり法)に基づき、「美濃市歴史的風致維持向上計画」を策定し、文部科学省、農林水産省、国土交通省に認定申請を行い、平成24年3月5日に認定を受けました。これは、岐阜県内において高山市、恵那市に次ぐ3番目の認定となりました。
この計画の計画期間が令和2年度に満了を迎えたことに伴い、さらに歴史的風致を維持向上し、地域を活性化していくために、「美濃市歴史的風致維持向上計画(第2期)」を策定し、文部科学省、農林水産省、国土交通省に認定申請を行い、令和3年3月29日に認定を受けました。

美濃市歴史的風致維持向上計画(第2期) 認定証

美濃市歴史的風致維持向上計画(第2期) 認定証

歴史的風致とは

歴史まちづくり法第1条において、歴史的風致は「地域における固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動と、その活動が行われる歴史上価値の高い建造物及びその周辺の市街地とが一体となって形成する良好な市街地の環境」と定義づけられています。

美濃市における歴史的風致

美濃市は、南北に長良川、東西に板取川が流れ、北部に山間部がそびえ、南部に平野部が広がる等、起伏のある地形であり、市内の各地域で独自の文化が育まれてきました。北西部には長良川の支流の板取川が流れ、豊富な水と自然環境により、古くから「美濃和紙」の生産が行われてきました。北東部では、山岳信仰をはじめとした自然信仰が盛んであり、山岳信仰の1種の白山信仰の中心地である「洲原神社」が位置し、自然信仰に由来する「桜曳き」が行われています。南西部には、『古事記』に記載される「喪山神話」のゆかりの地として信仰を集めた「大矢田神社」が位置し、中世に「紙市」が開かれ、京都の文化が伝わったことに由来する「ひんここ祭」が行われています。南東部は、近世に城と城下町、川を利用した物流拠点の川湊が整備され、城が廃城になったのちも、物流の拠点として「美濃和紙」等の貿易で栄え、商家町の「うだつの上がる町並み」を形成しました。
こうした歴史的建造物や街道等の環境、あるいはそこで行われている祭礼行事や風俗、風習など人々の生活生業が一体となって、本市特有の歴史的風致を形成しています。

美濃市歴史的風致維持向上計画(前計画)

美濃市歴史的風致維持向上計画(第2期)

計画の期間

令和3年度(2021年)から令和12年度(2030年)の10年間

美濃市における歴史的風致

  1. 美濃紙にみる歴史的風致
  2. 城下町上有知にみる歴史的風致
  3. ひんここ祭にみる歴史的風致
  4. 須原地区にみる歴史的風致
    • 桜曳きにみる歴史的風致
    • 洲原神社にみる歴史的風致
            

重点区域

城下町上有知地区  約159ヘクタール
和紙の里牧谷地区  約908ヘクタール

美濃市歴史的風致維持向上計画の進行管理・評価(フォローアップ)

平成23年度より、各認定都市が歴史的風致維持向上計画に位置付けた方針を達成させるため、国において、計画の進行管理・評価制度が導入されました。
美濃市でもこの制度に基づいて、「美濃市歴史的風致維持向上計画」に掲載された事業の進捗状況、計画の達成状況等について、適宜評価を行ってきました。
「美濃市歴史的風致維持向上計画(第2期)」においても、引き続き、制度に基づいた進捗評価(毎年度)・中間評価(3年から5年に1度)・最終評価(最終年度)を行っていきます。

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